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2020

ニュース2020.01.31

東北大学、HMT㈱、弘前大学の3者間において、特許共同出願契約を締結しました。

軽度認知症障害(MCI)マーカーに関する共同出願契約締結について

東北大学COI、この度、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(以下、「HMT」)及び弘前大学COIとの3者間において、『革新的イノベーション創出プログラム「COI STREAM」(JST(科学技術振興機構)委託研究開発)』の研究成果を産学官民の共同で開発・普及させることを目指し、軽度認知障害(以下、「MCI」)マーカーに関する特許共同出願契約を締結いたしました。

東北大学COI では、2018年からの2年間、弘前大学COIとの間で、弘前大学の「岩木健康増進プロジェクト」のフィールドを生かした、「COI若手連携研究ファンド(認知症の予防と早期発見のためのビッグデータ多層解析)」を行っており、弘前大学では、データマネジメント、プロテオーム解析、マイクロRNA解析を実施し、東北大学では、東北メディカルメガバンク機構(以下「ToMMo」)の中村智洋准教授、勝岡史城教授、三枝大輔講師により、エクソーム解析、メタボローム解析、および、それぞれの解析結果からオミックス統合解析を行いました。当該COI拠点間の横断的な研究の成果(以下、「本成果」)として、今般、複数の有効なMCIのバイオマーカーを発見するに至りました。当該バイオマーカーを用いて認知症の前駆段階であるMCIをスクリーニングすることや、MCIの状態をモニタリングすることにより、認知症発症前の早い段階から効果的な予防および認知症の超早期診断法の確立に繋げられることが期待できます。

東北大学は、本契約において弘前大学と共にHMTへの独占実施権を許諾いたしました。

今後は、本成果の社会実装に向け、MCIバイオマーカーの測定系の開発と検証を連携して進め、予防医療への貢献と健康課題の解決に向けて、引き続き活動を継続してまいります。

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