2022年2月6日(日)~7日(月)に「第4回COI学術交流会」がオンライン形式で開催されました。
本学術交流会は、若手研究者同士の研究交流を目的としてCOI STREAM 構造化チーム若手部会 研究支援グループが企画したものです。本拠点のRL補佐 井上久美准教授が実行委員長となり、若手研究者やURAが実行委員として運営へ携わりました。今回もオンラインでの開催となりましたが、大学、企業、行政から若手を中心に100名以上の方にご参加いただき、盛会のうちに終了することができました。
1日目は、13:00より井上久美実行委員長からの挨拶の後、フラッシュポスタープレゼンテーションとポスター発表が行われました。
ポスターセッションはCOI学術交流会のために開発された「バーチャルポスターセッション」を活用し行われました。今回よりテキストチャットに加え、音声での対話も可能となり、活発な議論が行われました。
休憩をはさんで、15:15からはムーンショット型研究開発事業ミレニア・プログラム 目標検討チーム採択者による話題提供およびパネルディスカッションが行われました。
立命館大学の岡田先生からウルトラダイバーシティについて、筑波大学の秋山先生からポストアントロポセン、東北大学の吉田先生から子孫繁栄社会について話題提供があり、その後、長岡科学技術大学の川谷URAがモデレータとなり、ビジョンは研究に必要かどうか、をテーマにディスカッションが行われました。
1日目16:30からは座談会「若手の研究とイノベーション」が行われ、井上実行委員長の司会のもと、COI STREAM 構造化チーム若手担当の小池先生、水野先生、梶川先生、江渡先生、行政から内閣府の北村様、文部科学省の齊藤様、西岡様と、実行委員の若手研究者らが大学発イノベーション、若手人材の育成、COIを振り返って、というようなテーマで思うところを語りました。「人材とネットワーク」「太極論」などのキーワードが出てきました。
17:45からはCOIのガバニングにあたっている小宮山先生、野木森先生、土井先生から挨拶およびコメントをいただき、1日目が閉会となりました。
1日目閉会後にはZoomブレイクアウトルームで懇親会が行われました。ここでもプロジェクト運営のしかたなど、熱い議論がなされていました。
2日目は9:00からポスター閲覧および1日目のフラッシュプレゼンテーションのYouTube限定公開が行われました。
そのあと、10:30から招待講演が4件行われ、京都大学の樋口先生からは、「治療細胞の体内動態制御と細胞を使った治療の未来」について、ソニックアークCEOでアフリカスキャンのゼネラルマネージャーの原さんからは「COI専属URAのその後〜新興国のソーシャル・イノベーションを中心に〜」について、名古屋大学研究員でLiberawareの富田さんからは「URAを通して、人、研究、お金をつなげて人生をN回(N⇒∞)楽しもう!」のタイトルで、また、ANRIの元島さんからは「アカデミアとお金の話 -現実的になってきた研究者のスタートアップという選択肢-」についてご講演いただきました。4件の講演では、アカデミアがイノベーションに向けてとる選択肢はいろいろあり、講師それぞれの立場から、その選択肢を取るにはどうすればよいのか、あるいは、実際にその選択肢を取ってどういう経験をしたのか、ということを語っていただきました。
12:10からの閉会式では、まず、ポスター賞および参加賞の発表がありました。ポスター賞は、参加者による投票の結果、大阪大学の元岡大祐先生が最優秀ポスター賞に選ばれました。
最後にCOI若手部会研究支援チームリーダーの甲斐 洋行より閉会の挨拶がありました。このあいさつの中で、今後この学術交流会を継続するかどうかは「Up to you」だという話がありました。
アンケートはまだ集計中ですが、参加された方々からは「有意義で参考になった」「身になった」「こういう場は大切」「今後も続けてほしい」という声を多くいただいております。
本学術交流会そのものがそうであったように、人とのつながり、連携がイノベーションを生み出す原動力であるということが改めて認識された交流会でした。
本年度末でCOIは終了しますが、このような文化を何らかの形で残して行きたいと考えています。
第4回COI学術交流会ホームページ:https://www.coi-conference.org/2021/