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ニュース2018.02.08
2018年2月7日(水)日本橋コレド室町3(日本橋ライフサイエンスハブ会議室)において、COI東北拠点シンポジウム「202X年の健康幸福社会を実現するデータ・インテグレーション」を開催しました。
文部科学省より産業連携・地域支援課の坂本修一課長よりご挨拶をいただいたほか、(植原絵梨専門職代読)、村上舞様、JSTより松田譲ビジョナリーリーダー、野木森雅郁ビジョナリーチームメンバーはじめ、JSTイノベーション拠点推進部 COIグループからも多くの方にご来場いただきました。
今回のシンポジウムでは、「はかる・わかる・おくる」をキーワードとして、COI東北拠点の掲げているさりげないセンシングが誰に何をどう届けるのかという視点で拠点の活動成果と目指すゴールの紹介を行いました。和賀巌拠点長(プロジェクト統括)による活動報告では、特にバックキャスティングによる拠点ビジョンの見直し、アンダーワンルーフでのイノベーション創出の活動について今年度の重点項目として取り組んだ成果の紹介を行いました。
末永智一副拠点長(研究統括)からは、研究開発状況報告として、自治体や企業での実証評価の進捗の紹介がありました。また「はかる・わかる・おくる」をどのように実現するのかを示すプラットフォームとして「思いやりAI(愛)」の提案を行いました。「思いやりAI(愛)」は拠点より商標登録出願を行っており、今後の拠点のデータ利活用の全体構想を示すものです。
続いて新たに参画した、カゴメ株式会社、株式会社シーエーシー、株式会社東急スポーツオアシス、三井物産株式会社、生活協同組合連合会コープ東北サンネット事業連合、カシオ計算機株式会社が拠点での研究開発及び社会実装の取組と構想の紹介を行いました。
特別講演では、株式会社フューチャーセッションズ代表取締役社長、野村恭彦様による、「未来をつくる人になろう~不確実で多様な未来に備える未来シナリオイノベーション」のご講演を頂き、自分事としてイノベーションをとらえることの大切さを改めて認識しました。
パネルディスカッションでは、日経BP社特命編集委員の宮田満様によるモデレーターのもと、「COI東北拠点はイノベーションで世界を変えられるか?」という議論を行いました。医工学研究科永富良一教授からイノベーション創出の仕組みとして、東北大学が中心となって進めているジャパンバイオデザインの概要の説明、東北大学病院臨床研究推進センター鈴木由香特任教授から医療レギュレーションを踏まえたイノベーションと国際化戦略についての話題提供、研究推進・支援機構URAセンター稲穂健市特任准教授から世界を変えた発明から見た拠点のヘルスケアイノベーションの特色についての話題提供がありました。東北メディカル・メガバンク機構予防医学・疫学部門の小暮真奈助教とオムロンヘルスケア社技術開発統轄部学術開発部宮川健基幹職からは、当拠点の地域実証として行っている尿Na/K計による塩分摂取量管理プロジェクトのヘルスケアにおけるインパクトを研究と社会実装の観点から紹介しました。討論には、和賀拠点長、末永副拠点長、野村社長も加わって活発な意見交換を行いました。
シンポジウム終了後には交流会を開催し、COI東北拠点を中心に参加者間の交流の輪が広がりました。
シンポジウム・交流会ともに定員を上回る多数の方々にご参加いただき盛会のうちに終了することができました。