東北大学レジリエント社会構築イノベーションセンター
糖鎖特性解析プロジェクト
講演会開催案内

この度、レジリエント社会構築イノベーションセンター 糖鎖特性解析プロジェクトの 活動の一環として、外部講師を招いて講演会を開催いたします。

日時:2019年10月8日(火)16:00~17:00

場所:東北大学レジリエント社会構築イノベーションセンター 3階大会議室
キャンパスマップURL:http://incrs.tohoku.ac.jp/access.html

参加方法:事前申込不要

講演者:藤井郁雄 先生(大阪府立大学大学院理学系研究科)

演題
ポスト抗体医薬:分子標的HLHペプチドを基盤とする 新しい中分子創薬プラットホーム

概要
近年、分子標的医薬として抗体医薬が注目されているが、創薬という観点からみると, 必ずしも万能ではない。

本研究では、イムノグロブリン構造(IgG:分子量 約150k)を利用せず、目的の標的タンパク質に対して特異的に結合する抗体様物質の研究をスタートした。抗体様物質としては,強固な立体構造(ヘリックス・ループ・ヘリックス)をもつ中分子(分子量 約4k)の分子標的HLHペプチドを考案し,分子進化工学(ファージ表層提示法)と組み合わすことにより独自の立体構造規制ペプチド・ライブラリーを開発した。これを疾患関連タンパク質に対してスクリーニングし,高い結合活性(Kd値:数nM)をもつペプチドを獲得することに成功した。得られたペプチドは,強固な立体構造をもつため,酵素分解に対し抵抗性を示し,血清中においても安定であった(半減期:15日)。さらに,非抗原性であること,細胞膜透過性を持つことを確認した。

本セミナーでは,各種疾患関連タンパク質に対する分子標的HLHペプチドの獲得とその生物活性について紹介するとともに,ポスト抗体医薬としての可能性について討論する。

抗体様活性をもつ分子標的HLHペプチド

詳細:(別紙 pdf

問い合わせ先
權 垠相(東北大学理学研究科) TEL:022-795-6752 E-mail:ekwon[at]tohoku.ac.jp
坂本 泉(東北大学理学研究科・株式会社アクロスケール) TEL:022-752-2211
E-mail:izumi.sakamoto.e3[at]tohoku.ac.jp
 
*[at]を@に置き換えてください

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