食と健康を結ぶセンシングプロジェクト
● 末永智一,井上久美,伊藤隆広,カゴメ株式会社
血中LPS濃度を微量血液により測定するセンサ開発
血中LPS濃度と疾病リスクとの関係性把握、およびLPSを低減させる野菜商品のエビデンス取得 (別PJTで進行中)と組合わせ、糖尿病等の早期予防に役立つ仕組みを構築。
本プロジェクトは、「さりげないセンシングと日常人間ドックで実現する理想自己と家族の絆が導くモチベーション向上社会創生拠点」としてJSTに採択されたCOI東北拠点のサブプロジェクトの一つである。拠点全体のビジョンである不安のない安寧な、生きがいにあふれた社会創成を実現するために、センシングに加え、センシング結果に応じた健康ソリューション(食・特に野菜)を提案することで、人々の生活習慣改善や疾病予防に向けた行動変容を促す仕組みの実装を目指す。その一環として、慢性炎症の原因物質であり、肥満や糖尿病、さらには認知症等の発症への関与が指摘されるLipopolysaccharide (LPS) の血中濃度を簡便・低侵襲に測定するセンサを開発する。
・これまでに開発した透析液検査用LPS測定チップの血液測定への応用・最適化
・東北大・医と連携した、糖代謝異常者の血中LPS濃度範囲の把握、およびLPS測定の予防・治療的意義の公知化
・「啓発型健診」や国内外の健診に実装し、健康や野菜摂取に対する人々の行動変容を促進。
Copyright ©2015 Tohoku University Innovation Center for Creation of a Resilient Society.