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永富良一 東北大学
産学連携機構 イノベーション戦略推進センター
未来社会健康デザイン拠点長
永 富 良 一
(イノベーション戦略推進センター 特任教授)

皆さんはどんな社会に暮らしたいですか?今みんなが困っていることやこれから困ることが起きないように、みんなが幸せに暮らせる社会とはどんな社会でしょうか?
この拠点ではみなさんが小学校で未来の絵を画用紙に書いてみたように、みんなでいろいろ絵を描いてみて、その中でみんなが「いいね!」と言えそうな健康な社会のイメージを創っていきます。
そしてみんなが「いいね!」と言えるために大学や企業や市民の皆さんが取り組めることを提案していきます。
ここを読んだあなたにはその「みんな」の仲間になれるチャンスがあります。いろいろな立ち場の人たちの力を結集して、未来の健康社会を一緒に創っていきましょう。

さてそうはいっても考えるためのベースがあります。人は活動すると心も体も疲れます。休んで、食べて、寝てまた元気になって翌日の活動を行います。このサイクルがうまく行かなくなると活動ができなくなったり、場合によっては倒れたまま起き上がれなくなります。破綻しないようにバランスを保つ働きのことを生命科学では「恒常性の維持」といいますが、人間は一人だけではなく、家族や社会でお互いを支えあう仕組みを長年培ってきています。さらにそれを科学技術や法律というルールでバランスをよりよく保てるように工夫してきました。しかし発展が起こったり、長く使っていると実情にあわなくなってきます。このような観点にたって未来のみんなが幸せになれるような社会を描いていきませんか?

永富良一 東北大学
産学連携機構 イノベーション戦略推進センター
未来社会健康デザイン副拠点長
中 澤 徹
(医学系研究科 教授)

健康を維持することは義務でしょうか?

医療経済にとっては、皆が病気にならないことが理想かもしれません。しかし最も大切なのは、個人が幸せな日常を過ごすために健康であることです。

例えば、コンサートで少しでもはっきり主役を見たい、山で大切な人と一緒に星をくっきり見たい、子供の運動会での活躍をしっかり見たい、そういう願いを皆それぞれが持っていると思います。目の病気によって視力が悪くなり、喜びや幸せを存分に感じられなくなってしまうと残念ですよね。皆が病気を自分事として捉え、日々の簡単な活動を通して予防していくのがいいのかもしれません。健康は自ら作り出すものです。

この拠点は、市民の方々と大学や企業、学生が対等の立場で一緒に未来健康社会をデザインし、皆がワクワクするようなプロジェクトを生み出していくことを目的に作られました。まだまだ日常には解決したい課題がたくさんありますよね。奮ってご参画ください!